展示会に先立って
開催されたシンポジウムは
盛況のうちに終了しました
会場は参加者の方々の熱気にあふれ、質疑の時間は足りなくなりました。
小林東雲氏のご自身による解説付きの試筆では、紙による表現の違いが一目瞭然となりました。
小林東雲氏の試筆作品
紙の違いによる滲み、カスレをご覧ください
銀座和紙
宣紙
銀座和紙
誕生
”翌年、ロギールさんから、和紙ができたと連絡が入る。楽しみに待っていたら、なんとA3用紙二枚だった”
田中淳夫「銀座ミツバチ物語part2」p59時事通信社
最初に銀座のビルの屋上に和紙の原料が植えられたのは2012年。
四国の山奥で手漉き和紙に打ち込む作家の思いが、銀座に関わる人々につながり、銀座和紙が誕生しました。
1枚目の銀座和紙には、書家・金澤翔子さんに揮毫していただきました。
アート
”計算不可能な未知の魅力をもっているのが「銀座和紙」ということになろう”
日野楠雄「銀座和紙は書画に向くのか」美術の窓2024年2月号p156生活の友社
江戸末期の製法で作る和紙には、今では見落とされてしまった深い表現力があります。
そこに世界屈指の都市・銀座の発信力が組み合わさって、持続可能性の時代に、最先端のアートを支えるのが、銀座和紙です。
ACホテル・バイ・マリオット・東京銀座の各階のエレベーターホールに銀座和紙を使ったアートパネルが採用されました。
試筆:小林東雲氏 銀座和紙・純松煙・鼬毛 2023年
つながる
銀座和紙の輪が広がっています
雑誌「美術の窓」2024年1月号、2月号、3月号で銀座和紙について取り上げて頂きました。
作品の見学会や原料収穫などのイベントには企業、学生、書道、他様々な分野の方々に参加していただいています。
展示会
銀座和紙書画展
―銀座和紙が生み出す書画表現―
出展者(五十音順、敬称略)
【画】
安住小百合、足立正平、荒井経、池田美弥子、伊藤昌、
大竹卓民、加藤良三、亀井三千代、越畑喜代美、
小林東雲、小松謙一、新恵美佐子、園家誠二、田鶴濱洋一郎、
直野恵子、蓮村泰子、板東里佳、藤崎千雲、馬艶
【書、それ以外の表現】
内田藍亭、大森 哲、北田朋子、名児耶明、原奈緒美、
日野子雲、宮里司、山中翠谷、Ayako Someya、
ロギール アウテンボ―ガルト
【試筆コーナー】
硯、墨をご用意しております。
いろいろな紙の書き心地をご体験下さい。
【資料展示】
銀座和紙を含む数種類の紙と、
3種の墨と水で色の違いを表現した資料を展示します。
2024年8月12日(月・祝)~17日(土)
10:00~17:00(17日のみ16:00まで)
入場無料
会場:東京画廊
東京都中央区銀座8-10-5 第4秀和ビル7階
シンポジウム
シンポジウムは終了しました。
たくさんのご来場誠にありがとうございました。
”紙は生け花にとっての器と同じであって、紙も書画作品である”山本豊津
日野楠雄「銀座和紙の書画表現で倭(やまと)を発信」美術の窓2024年3月号p211 生活の友社
紙質比較 左:銀座和紙(楮) 中:楮紙1 右:楮紙2
銀座和紙シンポジウム
なぜ いま日本の紙か
‐銀座和紙の誕生と書画表現‐
|プログラム|
開会挨拶
田中敦夫
(銀座和紙プロジェクト代表・NPO法人銀座ミツバチプロジェクト副理事長)
ロギール・アウテンボーガルト
(和紙アーティスト・和紙スタジオかみこや主宰)
①基調講演
「楮と楮紙、その墨と芸術性について」
日野楠雄〈文房四寶研究・大東文化大学講師〉
「水墨における紙」
島尾新〈美術史家・元学習院大学教授〉
「素材と表現」
山本豊津〈東京画廊代表〉
②試筆
小林東雲
(水墨画家・国際墨友会会長)
銀座和紙 / 宣紙 / 手漉き和紙
③パネルディスカッション
「なぜいま日本の紙か、そして銀座から和紙と書画を発信」
島尾新 / 山本豊津 / 田中淳夫
コーディネーター:高橋 遥(『美術の窓』編集部)
2024年7月13日(土)
12:30開場、13:00開会
参加費:1000円
銀座和紙
共催
NPO銀座ミツバチプロジェクト
協賛
湖山医療福祉グループ
KPPグループホールディングス株式会社
後援
高知県、梼原町、
高知県手すき和紙協同組合、
(株)生活の友社、
国際墨友会、和紙文化研究会、
発起人
ロギール アウテンボーガルト
1981年から原料栽培と機械と薬品を使わない手すき和紙作りに取り組む。コットンペーパーやパルプペインティングなども取り入れ、手漉き和紙の新しい表現に挑戦している。銀座和紙プロジェクト発起人。土佐の匠、和紙スタジオかみこや・代表。
銀座ミツバチプロジェクト
2006年春、銀座の周辺で働く有志たちが集まりビル屋上でミツバチを飼う活動がはじまりました。これまでにミツバチが繋いだ人の数は国内外各地に1.8万人以上。はちみつだけでなく、教育の場も提供している。銀座和紙プロジェクトを発足時から支える。
お問合せ
銀座和紙プロジェクト
(銀座ミツバチプロジェクト内)
03-3543-8201
info@gin-pachi.jp